あろまちゃんぼうのよもやま話

うつ病、ハーブ、精油、その日の出来事について

イライラをとめるカモミール

というわけで今日はジャーマンカモミール

リンデンとパッションフラワーの

ブレンドティーを飲みながらご紹介します。

 

ジャーマンカモミール

 

学名:Matricaria chamomilla (Matricaria recutita)

和名:カミツレ

科名:キク科

使用部位:花部

主要成分:

精油(αビサボロール、カマズレンなど)

αビサボロール

→セキステルペンアルコール類で

 抗菌・抗真菌作用や抗炎症作用、鎮痙作用、抗潰瘍作用がある

血行促進、発汗作用もある。

・カマズレン

→セスキテルペン炭化水素類で
 抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、鎮痙作用、 鎮掻痒作用、皮膚組織再生作用がある。

  駆風作用もあるといわれる。

このカマズレンはナス色をしていて、酸化するに従い緑色に変化する。
なおその他のセキステルペン炭化水素類には鎮静作用と抗炎症作用、セキステルペンアルコール類にはホルモン様作用がある。

カマズレンの前駆体であるプロアズレンおよびファルネシンにも駆風作用がある。

・セキステルペンラクトン類(マトリシン)

マトリシン

→ 「カモミール」はほんのりと甘い香りを出す成分でイライラしたり高ぶった気持ちを静めてくれる。
血行促進、発汗作用があるため、

風邪の時に感じる悪寒や発熱時の解熱用として、また手足の冷えや生理不順、頭痛を柔らげる効果などがある。

  花弁にあり、蒸留時に化学分解することにより、カマズレンが生成される。 

・フラボノイド(アピゲニン、ルテオリンなど)

アピゲニン

→アピゲニンは不安の緩衝というよりは鎮静作用を持つ。
  がん細胞に作用するとも言われている。
  神経系に働きかけ頭痛をしずめイライラを抑えてくれる。

ルテオリン

→蒸留の際にカマズレンに変化する成分で、

  ポリフェノールであるフラボノイドに分類される黄色の物資。

 ルテオリンには主に抗酸化作用、消炎鎮痛作用、利尿作用、抗腫瘍作用がある. 

 ルテオリンは抗酸化物質であるフラボノイドの中でも最強の抗炎症・抗アレルギー作用があるといわれる。

  ロイコトリエンという炎症を引き起こす物質を作り出す際に必要な酵素を阻害するため、花粉症の症状、特に鼻づまりに効果を発揮すると言われているからである。 

  ルテオリンは、抗ガン作用、さらに肝臓での解毒作用を促進させることでシミやソバカスへの効果も期待されている。

  ルテオリンは、シソ、春菊、ピーマン、ミント、ローズマリーにも多く含まれる。 

・コリン

→コリンとは、ビタミン様物質の一種である。

  ビタミンのような働きをするが、体内で合成されるので、正確にはビタミンに含まれない。

  コリンの主な働きには、以下のようなものがある。
 *血管壁へのコレステロール沈着を防ぐレシチンの構成要素
 *肝炎や脂肪肝を防ぐ
 *動脈硬化を予防する
 *血管を拡張させて血圧を下げる
 *神経細胞などの細胞膜になる
 *記憶力を高める

クマリン

クマリン類はごく微量でも効果を発揮する成分で、
  水蒸気蒸留水蒸気蒸留の精油にはほとんど含まれない。

  クマリン類には光感作促進、抗炎症、種子発芽抑制、冠状血管拡張、殺虫・抗菌作用などの作用が報告されている。
  クマリン類およびその誘導体は、抗炎症作用があり、静脈の内圧を取り除き、リンパの排泄を促す働きがある。

  他にも興奮反射を弱める作用、神経に対する鎮静作用、催眠作用、抗痙攣作用、体温降下作用、血圧降下作用、

  抗凝血作用、不随意筋の鎮痙作用などがあり、真正ラベンダーの重要な成分にもなっている。

 

作用:消炎作用、鎮静作用、鎮痙作用、駆風作用

適応:胃炎、胃潰瘍、月経痛、皮膚炎

内用としては心身をリラックスさせるとともに消炎作用を発揮するためストレスによる胃炎、胃潰瘍や不眠、それに冷え性や月経痛など婦人科の症状に用いられる。

外用として坐骨神経痛、肩凝り、筋肉痛、湿疹、気管支カタル、日焼けなどに塗布剤、湿布として利用。

 

注意:ブタクサなどキク科の植物にアレルギーを持つ場合は注意すること。子宮収縮作用があるので妊娠中に多量に飲むのは避けるべし。


レシピ:

<胃腸の不調>

ペパーミントとジャーマンカモミールティー

ペパーミント2g、ジャーマンカモミール1gを熱湯200mlにいれ、3分間抽出。

胃腸の不調には消化器の機能低下に加えて精神的ストレスが加わっていることが少なくないので消化器機能を調整する作用に加えてストレスを和らげる作用のハーブを選ぶ。

ジャーマンカモミールの消炎作用を期待する場合は傷んだ胃の粘膜に直接作用させるほうが効果的なので食間や夜寝る前の空腹時に飲む。または胃腸、特に腸のケアの場合は足浴や腹部への温湿布を併用すると効果が高まる。

<シミ・色素沈着の予防>

ジャーマンカモミールの外用チンキ

ジャーマンカモミール10gをウォッカ(アルコール度数40度以上)200ml

に2週間漬け込んでつくったチンキ10mlを精製水90mlで希釈しシミや色素沈着の出そうな部位に塗布または湿布する。

希釈液にグリセリンを加えると保湿効果も得られる。

ジャーマンカモミールはヨーロッパで多くのハーブ化粧品に利用されている、美肌、整肌効果にすぐれたハーブ。

<肌荒れ>

ジャーマンカモミールローズヒップティー

ジャーマンカモミール2gと乳鉢でつぶして種と毛を抜いたローズヒップ2gを水200mlに入れて沸騰させて火を止めて5分間抽出。

ハーブティーなどで有効成分を摂取してからだの内側からケアする方法を内面美容法といい、肌荒れにはそれを選び、炎症を抑える作用に優れたハーブの代表格で鎮静作用もあるのでストレスが誘因になっている肌のトラブルに有効。

冷え性

ジャーマンカモミールの内用チンキ

ジャーマンカモミール10gをウォッカ(アルコール度数40度以上)100ml

に2週間漬け込んでつくったチンキを1回1~3mlカップ一杯の湯に加えて内服する。

ストレスが冷えの誘因となっていることがある。

ストレスを感じると筋肉の緊張が高まり、

血管が収縮して血液の流れが悪くなるので、

ジャーマンカモミールはすぐれた鎮静作用で

そうしたストレスを和らげる。

<肩こり・腰痛>

ジャーマンカモミールの温湿布

ジャーマンカモミール5gを水500mlに入れて

沸騰させて火を止めて10分間抽出。

抽出液に布を浸して軽く絞り、冷めないうちに肩・腰を湿布。

メディカルハーブのケアでは慢性的な痛みに対して温湿布を行い、ハーブティー疲労回復を促す。

ジャーマンカモミールを使うと緊張による血流悪化の緩和が期待できる。

アトピー性皮膚炎・湿疹>

ジャーマンカモミールローズヒップティー

ジャーマンカモミール2gと乳鉢でつぶして種と毛を抜いたローズヒップ2gを水200mlに入れて沸騰させて火を止めて5分間抽出。

ジャーマンカモミールのハーバルバス

ジャーマンカモミール15gを熱湯500mlに10分以上抽出し濃いめの浸剤を作り、バスタブの湯に入れて全身浴。

ハーブは副作用も穏やかなので、安心して使用可能。

ジャーマンカモミールはかゆみの元になっている皮膚粘膜の炎症を抑える作用に優れているのでハーブティーと全身浴で身体の内外双方から消炎を期待する。

ローズヒップをプラスするのは炎症によって消耗しているビタミンCを効果的に補給するため。

アトピー性皮膚炎だけでなく普通の湿疹にも有効な方法。

<不眠・抑うつ

ジャーマンカモミールティー

ジャーマンカモミール3gを熱湯200mlにいれ、3分間抽出し、就寝前に飲む。

*ペパーミントとジャーマンカモミールティー

ペパーミント1g、ジャーマンカモミール2gを

熱湯200mlにいれ、3分間抽出し、就寝前に飲む。

不眠には「寝付きが悪いタイプ」と「早期覚醒」がある。

早期覚醒の背景には抑うつ傾向があるとされている。

よって、「寝つきが悪いタイプ」、つまりふつうの不眠には鎮静作用・緩和作用があるハーブである

ジャーマンカモミール、ペーパーミント、リンデンなどを使用する(ペパーミントは賦活から鎮静に移行していく)。

「早期覚醒」には抗うつ作用のあるセントジョーンズワートを使用する。

<不安・緊張>

ジャーマンカモミールとパッションフラワーのティー

ジャーマンカモミール2gとパッションフラワー2gを熱湯200mlに入れて3分間抽出。

ジャーマンカモミールの手浴

ジャーマンカモミール5gを洗面器にいれ、熱湯を注ぎ5分間以上抽出し、水を加えて温度調節し、両手首から先をつけて10分~15分間手浴をする。

強い不安感や緊張感をほぐすには鎮静効果の高いハーブのお茶をゆっくりと入れて飲む時間をつくるだけでもストレスの緩和になる。

手浴は入浴や足浴とちがってハーブさえあればオフィスでも簡単にできる。

手浴をするときは蒸気吸入もすると鎮静効果が得られる。

鎮静効果の高いジャーマンカモミールブレンドするパッションフラワーは、欧米で古くから

「植物性の精神安定剤」として知られているハーブで穏やかに気持ちの高ぶりを抑える。

<目の疲れ>

ジャーマンカモミールの冷湿布

ジャーマンカモミールに熱湯を注いで温度が下がるまで抽出し、ガーゼを浸して眼に当てる。

抽出液を冷蔵庫で冷やしてから使用するとさらに効果的。

ジャーマンカモミールは、目の充血やかゆみを軽くする

消炎作用に期待。冷湿布で目を直接冷やすこととの相乗効果もある。

その他:

皮膚の保湿作用もある事から、入浴剤に利用されることも多い。

創傷、痔や慢性湿疹の緩和の効果も期待出来る。
シャンプーやリンスなどにも配合されて、

髪にツヤやハリを与え、抜け毛を防ぐとされているので、ヨーロッパではセミパーマネント系の植物染毛剤に応用されている。

ハーブティーを化粧水代わりに肌につけてもOK
お子様のあせもにも効果的

発汗作用があるので熱っぽい時にも利用できる。
また、乾燥肌や敏感肌の方にも使いやすいハーブ。

<クマ改善・肌美白のスペシャル美容液>
血行促進・保湿・眼輪筋の機能アップに
ドライハーブ(ジャーマンカモミール)30g
純米酒・・米100%・・720ml
グリセリンカリ液・・・100cc
日本酒にハーブを入れ、密閉容器で熟成抽出・1週間寝かせる
(一日に1度は必ず振り混ぜる)
出来上がったら、ペーパーフィルターで濾し、

グリセリンカリ液と混ぜる。コットンに含ませ、気になる部分を軽くパッテイング、または、コットンに含ませ目の下にパック。

朝晩2回行う。

<グッスリおやすみティー
牛乳200mlにティースプーン2杯のカモミールを入れ、沸騰寸前でとろ火にして5分間煮出す。

温めて就寝前に飲む。

牛乳のトリプトファンが体内で鎮静物質であるセロトニンに変換し、カルシウムともに

カモミールの作用に相乗、相加する。

カモミール紅茶にするのもおすすめ。

<リラックスバス>

カモマイル1 リンデン1 ラベンダー1
<にきび>

カモミール、タイム、ラベンダー、マリーゴールド各ひとつ
<主婦湿疹、しもやけ、アトピーなどの皮膚炎症>
粘膜や毛細血管を保護するカロチノイドやフラボノイドを含むマリーゴールドと消炎作用のあるジャーマンカモミールブレンドして温湿布する。
<目の充血>
ジャーマンカモミール、涙目にはローズと共に冷湿布。
<生理痛>

ジャーマンカモミール、ペパーミント、ヤロウのブレンド
<花粉症、免疫力アップ、風邪、美白・美肌効果、不眠症、リラックス効果>

ローズヒップ1、カモミール1、エキナセア1/2のブレンド

<沈静作用、リラックス効果、ストレス解消、不眠、女性ホルモンを整える、整腸作用>

ラベンダー1、カモミール1、ローズ2のブレンド

他にもいろんなブレンドが可能である。

もちろんシングルティーとしても十分楽しめる。

(その他のブレンドの参考)

・リンデン、バラ、マロウカモミール、ミント
ジャスミンレモングラスカモミール、ミント
カモミールラズベリーリーフ、ペパーミント

カモミールは、ドイツで『お母さんのハーブ』と呼ばれる。

これは、月経に関わる不調や更年期障害の対策に使われてきたからである。また、ギリシアではヒポクラテスが熱剤にローマンカモミールを使用したという記述もあり、古代エジプトでは治療薬として人々から高い評価を得ていたとか。
名前は『大地のりんご』を意味するギリシア語に由来する。

芳香がヨーロッパの原種に近いりんごに似ていたためだとか。

英国人は裏庭のカモミールを刈って家の中に干し、香りを漂わせたりお茶に用いたりする。

いくつかの種類があるカモミールの中でハーブティーの材料として一般的なのがジャーマン種である。
このほかではローマン種もハーブティーとして飲まれている。
ジャーマンは一年草で、ローマンは多年草と違いますが、両方とも林檎系統に似た芳香がし、ローマンは多少の苦味をあり、青林檎のような清涼感のある芳香がある。

名前の由来が示すとおり、甘い林檎のような香りが特徴で、カモマイルともいわれる。
4月ごろから咲き始める小さな花が大きくなるにつれて中心の黄色の部分から特有の香りを発するようになる。
学名のMatricariaはラテン語の子宮を意味する。

また、Materは母を意味する。

花言葉=逆境におけるエネルギー
踏まれても踏まれてもそれに負けない強さを持っている、そんな意味を表す。

世界的にはピーターラビットの童話に出てくるハーブとして有名。

童話の中では、ピーターが興奮して疲れた様子を心配したお母さんが、ピーターをベットに寝かせるとともに、カモミールティを作り、飲ませている。

おそらく、鎮痛・鎮静・催眠作用を期待したと思われる。

このように欧米では子供がカモミールをミルクティにして飲む伝承があるため、カモミールの子どもにおける

臨床データも数多く報告されている。

また、古くはあのクレオパトラが安眠の薬として利用していたという文献も残っているほど歴史のある

メディカルハーブである。

また、ハーブキャンディーなどにも使用され、ハーブの代表格となっています。

1987年にドイツで、“Plant of the year”

(植物のアカデミー賞のようなもの)に選ばれたハーブでもある。

日本には、江戸時代にポルトガルやオランダから持ち込まれ、日本薬局方に第7改正(1962)まで「カミツレ花」として収載されて

いた。その後抗生物質が主流となり、ハーブは、日本薬局方から外されていった。

しかし、現在はガーデニングアロマテラピーハーブティー

として普及しているのは周知のことである。