あろまちゃんぼうのよもやま話

うつ病、ハーブ、精油、その日の出来事について

万能の薬箱 エルダーフラワー🌿

 

 

 

エルダーフラワー

 

学名:Sambucus nigra

和名:西洋ニワトコ

科名:スイカズラ

使用部位:花部

主要成分:

・フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)

→ルチン:ビタミンPバイオフラボノイドと呼ばれる野菜や果物から発見された水溶性の植物色素の水溶性ビタミンで、毛細血管壁を強化し、血圧降下作用、血管収縮作用・発汗作用がある。

→クエルシトリン:利尿・緩下作用により解毒の働きを強め、便秘の解消にも役立ち、新陳代謝を活発にさせる。

血圧調整・毛細血管の強化作用をもつ。

血管の浸透性を改善することで、毛細血管を丈夫にして血行をよくする。

血のめぐりがよくなり、カリウム塩と共同して血圧を調整する。

消炎作用がある。胃壁のただれや傷を治したり、ストレスやバランスの悪い食習慣などで弱った胃腸をやさしく治す。

のどの痛みをやわらげるのには、

濃く出した浸出液(ハーブティー)を冷まして、うがいをするとよい。
なお、エルダーフラワーに含まれるフラボノイド類には抗アレルギーの働きもあり、花粉症・鼻炎を緩和する。

更には活性酸素除去の働きがあるため、細胞の老化防止に役立つ。

・フェノール類(クロロゲン酸)

→クロロゲン酸:コーヒーやプルーンなどに

含有されているポリフェノールの一種。

高い抗酸化作用と共に、発がん性物質を除去する効果効能を持つ。

実証実験において、肝臓における脂肪分解を

促進する効果があると結果が報告されてる。

ごぼうやサツマイモなどにもこのクロロゲン酸が含有されている。(切り口が茶色くなるのは、クロロゲン酸の抗酸化作用によるもの)

・粘液質

→ハーブに含まれる粘り気のある成分

粘膜保護作用がある。

甘い香りで分泌される唾液とともに

喉を潤してくれる。

・ミネラル(特にカリウム

→血圧降下作用

(ナトリウムポンプの正常作用による場合と腎臓でのナトリウム再吸収を抑制する場合によって血圧上昇を防ぐ)

筋肉や心筋の働きを正常に保つ

カリウムは多くの酵素を活性化させることで、筋肉のエネルギー代謝を助け、また、カリウムとナトリウムの出入りによって、神経伝達、筋肉の収縮などを助ける働きがある。)

便秘への働きかけ

カリウムには筋肉の収縮・弛緩を助ける働きがあるので、腸内の筋肉の働きを促し蠕動運動を助けて、便秘解消に働きかける効果がある。もっともストレス性の痙攣性便秘には逆効果。) 

老廃物の排泄の手助け

(尿酸やたんぱく質の燃えカスなどの老廃物の腎臓における排泄を促す。)

腎機能障害の方は過剰摂取に注意

(高カリウム血症を招く)

精油:hotrienol、イソロイシンメチルエステル

・青酸配糖体サンブニグリン(痕跡量)

→発汗作用、毒性があるが微量なので問題なし。

作用:

発汗作用、利尿作用、抗アレルギー作用

適応:

風邪、インフルエンザ、花粉症

→抗アレルギー作用があるため、カタル症状を鎮め、「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状にも用いられる。

お茶を熱いうちに飲むことで血液循環を刺激して発汗を促し、熱を下げたり体内の毒素を排出する。

これによりくしゃみや鼻水、悪寒といった

風邪の初期症状や花粉症の症状を軽減する。

レシピ:

<花粉症>

細かくしたエルダーフラワー3gに熱湯200mlを注ぎ、3分間抽出。

抗アレルギー作用が症状の元である鼻の粘膜の炎症や目の充血を軽減する。

<風邪・インフルエンザ>

細かくしたエルダーフラワー3gに熱湯200mlを注ぎ、3分間抽出。

カタル症状を緩和するエルダーフラワーは

鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどの解消に有効であるとともに、熱を下げる発汗作用も持っている。

その他:

英国では砂糖を加えたコーディアルで親しまれている。 

果実は黒っぽい赤色をしており、

転化糖、フルーツ酸、タンニン、クエン酸、ビタミンC、P、アントシアン系色素、微量の精油が含まれており、発汗作用、利尿作用、緩下作用があり、花と同じく、風邪・インフルエンザの初期症状、花粉症などのカタル症状、リウマチなどに用いられる。

香りは花(きんもくせいが似ているな?)、

あるいはマスカットに似ていて、爽やかさと華やかさを持ち合わせた香り。
味はやや甘み(砂糖の様な甘さではなくお茶の甘み)があり名前の通り花のお茶という感じ。
40~70℃程まで冷めると甘みを感じるようになりリラックスできる感じがあります。
そしてその自然な甘みから、味わって飲んでいると唾液が出てきます。
また、華やかな香りが気持ちを明るくさせてくれ、他に鼻のとおりも良くなる。

精神面への作用があると考えられ、落ち込んだときや眠りたい時などに効果がある。
ブレンドの例:

インフルエンザ対策ティー
材料:

エルダーフラワー ティースプーン 1/3
ペパーミント ティースプーン 1/3
リンデン ティースプーン 1/3

(ペパーミントやヤロウとブレンドすると、

発汗作用が促され、インフルエンザに効果的)

花粉症やアレルギーの緩和には

アイブライト、ネトル、ローズヒップを1:1の割合で入れると良い。

風邪のひきはじめにエルダーフラワー1/2+ジンジャー1/3+ペパーミント1/2+ヤロウ1/2
不眠・不安にはリンデン、レモンバーベナなどといった組み合わせがよい。

特にアイブライトのように苦味があるハーブと組合わせると苦味が抑えられる。

カモミール、ペパーミント、メリッサ、ラベンダーなども相性がよいハーブである。

エルダーフラワー1+ペパーミント1/2+ヒソップ1はまるみのあるふくよかな味わいが特徴。

やさしく包み込んでくれるブレンドティー

ジャーマンカモミール 1+エルダーフラワー 1もかなり相性がよいブレンド

紅茶との相性もよく、紅茶にエルダーフラワーをひとつまみ入れると、まろやかで甘い香りを楽しめる。

<いろいろと使えるエルダーフラワーシロップ>
材 料:

エルダーフラワー 10g
はちみつ 500g
レモン 小 1個 
作り方:
1.ミルクパンでお湯を沸かし、エルダーフラワーを煮出す。
2.1をこしたものにはちみつを加え大きな鍋に

ボウルを入れてそこにミルクパンを入れて温める。
3.10分ほど温めてはちみつとエルダーフラワーが

綺麗に混ざったら冷やしてから保存容器にうつす。
4.3にレモンスライスを入れて出来上がり。

冷蔵庫で保存する。
好みでミネラルウォーターやお湯、炭酸水で割って飲んだり、

このシロップを焼きたてのクレープの上にかけるとおいしい。

<エルダーフラワーカクテル>
材料:エルダーフラワーシロップ、白ワイン、炭酸水、レモン、ぺパーミント
作り方:
1.エルダーフラワーシロップを白ワインで割る。
2.お好みで炭酸水を注ぎ、飾りつけにレモンを浮かべ、ペパーミントを飾ります。
花から作られる蒸留水は、美白効果のある化粧水としても用いられる。
洗面器にエルダーフラワー10gをいれ、熱湯を注ぎ、立ち上る蒸気を顔に当てることで、しわやしみ、そばかす、にきびや吹き出物の改善効果も期待できる。

しもやけの改善には、水で浸出させたハーブティーで作る湿布をあてるとよいとか。

<ハーブバス>

エルダーフラワー、ペパーミント(あわせてカップ1/3)を木綿の布袋に入れて口でをひもでしばってバスの中でもみほぐすと、喉痛におすすめのハーブバスができる。
フレッシュなエルダーフラワーの茎と葉を煮出した液には防虫効果がある。ありの通り道やナメクジの通り道にこの液をまいておくとよい。

ハーブ全体にいえることだが香りがとびやすいのでできるだけ新鮮なうちに使い切ることがよい。

エルダーは9mほどの高さになる木で、色々な民間伝承があり「万能の薬箱」と呼ばれるほど多くの病気の治療と予防に効果があるとされてきた。
デンマークでは妖精の母フルダがエルダーの根に住んでいると信じられ“身にかかる危険なしに、この木を破壊できるものは誰一人いない”と言われたほどで、もし禁断の木が建物を建てるのに使用されるならば、その住人はすぐにモノノケの手が脚をひっぱると伝えられていた。しかし1月6日の晩だけは、その枝を切ることができたとのこと。
また魔除けの効果があると信じられていたため、この枝で十字架を作り墓の上に植え、やがて根づき花をひらき葉をつければ、埋葬された人は至上の幸福を享受しているということを表わすと言い伝えられてきた。
ついでに言えば、家を災厄から守り、栽培する人に自分自身の家で死ぬことを保障するなどなど、色々な伝説や迷信がある。
そしてエルダーは別名『パイプツリー』と言われ、若い枝の中心部が簡単に抜けてストロー状になるので、火をおこすのに用いられたり、子供の頃にこの枝で作った空気鉄砲で遊んだヨーロッパの人々にとっては、とても親しみのあるなつかしい木である。

エルダーの木は歯痛を治し、蛇、蚊、いぼを防ぎ、神経を鎮め、発作をおさえ、金属の食器から毒を消し、家具の虫よけにもなるなど、まさに「万能の薬箱」と言われるのもうなずける。
17世紀には「粘液浄化薬」として好まれ、

鎮咳去痰薬として、また利尿薬として用いらていた。

ヨーロッパの田舎道や森によく見かけられ、

中世ヨーロッパにおいては守神を招くハーブとして村の入り口に植えられていた。

また、聖書ではキリストが張り付けにされた木

や裏切りのユダが首を吊った木としても有名である。